未知から既知へ

アフリカは私にとって未知だった。
ただ、メディアを通して、勝手にこうイメージしていた。飢えてる人が多くて物乞いが多いんだろうって。

だから、ウガンダに足を踏み入れた時、驚いた。
物乞いをする人々がほぼいない。

道を歩けば「ムズングー(外人)」と言って、子供達が手を振ってくる。そんな子供達のお腹は丸く膨らんでいた。”money”という言葉を知らないのだろうか。

ホームステイでお世話になったウガンダ人が暮らしているのは、コンクリートで作られた長屋。外観は決して裕福ではない人の家。

10畳ほどの部屋にベッド一つを置き、家族6人で生活している。
料理には七輪を使う。2歳くらいの子はパンツを履いていない。土足厳禁の部屋を歩くだけで足の裏が汚れる。地域の人と共同のトイレにはゴキブリが何匹もいる。

正直日本では考えられないほどの環境だが、意外と何の抵抗もなく、暮らすことができた。
それは、家族がこの生活を嘆いているように見えなかったからかもしれない。というより、むしろ楽しんでいるように見えた。笑顔が眩しかった。

私のちっぽけな世界で作ったイメージや価値観なんて、あっという間に崩れる。
だが、それは実際に少しでも触れ合ってみたからこそ。

自分に世界を変えることが出来るほどの力があるなんて微塵も思っていない。だが、放棄することは許されないと思っている。
アフリカが、ウガンダが未知ではなくなったのだから。イメージや価値観を崩してもらったのだから。

ウガンダを含め、今日アフリカは中国から大きな支援を受けている。
首都のカンパラは刻一刻と姿を変え、10年後には全く違う姿を見せるだろうと聞いた。

10年後のウガンダはどのような姿なのか。それを決めるのはウガンダ人。そして、それに対してどう関わっていくのか、あるいは関わらないのか、それを決めるのは私自身。

スタディーツアーで持ち帰った様々な物の消化作業を、私はこれからじっくり行っていくこととする。

2013.9.20
【文責 豊岡真由香】